イマジン

一度手放したマンガ「おたんこナース」を買い直し読み返しています。やっぱ面白い。そして昔読んだときより泣ける。

入院生活は旅みたいだと思う一方、旅途上と闘病途上とでは出会う人が違うのも確か。マジメな話、背負っているのはバックパックじゃない。同じ部屋でも病気は様々。先行き長い治療の不安を抱えた人もいる。比べてしまえば、私なんか指のサカムケ程度のもんだ。最初、深刻度の違う患者さんとの間に踏み込めない線のようなものを感じてました。けど、そんな人たちと話して不安やちょっとの喜びなんかを聞いてるうちに「そっか、ヒトゴトじゃないわ」と思うようになった。私だって次にもっとやっかいなモノを背負う可能性はあるんだよな。死ぬまでに何度も病院にはお世話になるだろうし。その時の自分を想像する力をくれたのは(きっと想像をはるかに超えてることが多いだろうけど)たまたま隣り合った人たち。想像って現実とふれてより深く鮮やかに脳みそに映し出されるんだな。旅だってその土地で人と触れあうことで、本で読むだけではわからない世界を知ることができる。
想像することをマジメに考えてたら、ジョン・レノンの格好をしたお笑い芸人が「想像してごらん」とイマジンの曲に乗せて言うオチすらも、妙に感動的に見えたりするのでした。(いっちゃってる?)

病棟でいつもニコニコしていたおばちゃんがいて(治療は大変けれど楽しんでいる話しぶり)その顔を見ると心が晴れた。私もどんなに辛くても笑おう!・・と言った矢先に泥酔し「あんな苦しそうな顔は初めて見た」と言われる。まだまだ修行が足りんな。。

ちょっと長くなりました。
元気な今だから思えることかもしれないけど、病に学ぶとは本当ですね。無病息災でも深い想像力を持って人を思いやれれば一番かもしれませんが。興味ある方はぜひ、樹木希林さん、病気は「賜りもの」インタビュー記事も読んでみて下さい。

☆coming up!
3月は絵本月間!久々にチェコ絵本をアップする準備をしています。チェキラ。
画像は、オンジェイ・セコラの絵本より

2009年3月 5日 | ウレシカの旅