久利屋グラフィックの手ぬぐい

久利屋グラフィックの手ぬぐいはシルクスクリーンプリントで一枚一枚手刷りで作っています。シルクスクリーンプリントとは版画の技法のひとつで、木版画が凸版、銅版画が凹版なら、シルクは孔版。孔は穴ということ。簡単に言えば、きめ細かいシルクのスクリーンにインクが通る穴を作り、そこだけインクを落とすことで描くという技法です。よって細かいラインや鮮やかなインク色で表現できるのです。
(版画の技法についてはこの本がオススメ »「版画 進化する技法と表現」

これまで数多くの著名なアーティスト作品を版画におこしてきた職人技と、ハイセンスなグラフィックで作った手ぬぐい。ちょっと他で見ないクリアーな色柄も魅力的です。

シロクマくんは、まず白い和晒に水色のインクで刷り、次に細い輪郭線をグレーで重ねて刷っています。ズレなし。これが職人技!

この季節、色んな色柄の手ぬぐいを見かけます。多くの手ぬぐいは注染という昔ながらの技法で反物ごとに染めて作られているので滲みやかすれもあり、洗うと多少色落ちします。それも手ぬぐいの味わいではあり、私は味のある染め物も好きですが、久利屋グラフィックの手ぬぐいを持つとシャンと背筋の伸びるようで気持ちが引き締まります。まあ気軽に使ってじゃぶじゃぶ洗っても色落ちは少ないですし。上質の和晒がだんだん柔らかくガーゼのような風合いになっていきますよ。どうぞ長くお使い下さい。

店内には手ぬぐいやTシャツの他、久利屋グラフィックの松村宏さん、田中智美さんの版画作品も展示販売しています。併せてご覧下さい。

»「久利屋グラフィック 手ぬぐい展」〜7/26(月)まで開催中!
※本日7/20(火)お休み。明日7/21(水)は店舗営業いたします。

2010年7月20日 | 展覧会・イベント情報