田中智美 Silkscreen Print Works 展示風景

八重洲のギャラリーT-BOXで開催されていた田中智美さんの個展を訪れたのは3/11から十日ほど過ぎた頃でした。旧いビルの階段を上がりギャラリーに入った瞬間に感じた"うごめき"はドクドクという地球の鼓動と人の力の及ばないパワーのようなもの。田中さんは地震が起きた時ちょうどこの作品群を制作していたそうです。「呼んだんじゃないのとか言われたけどねえ」お互いの無事を確認した後、いつもより言葉少なに作品の"胎動"の中に身を置きました。

交感。あらゆるものの間に通い合う柔らかな共鳴・小さな存在たちの息づかい。
自然との「交感」がキーワードの「high tyde」シリーズ。
その場で急なお願いをし、今回ウレシカでも作品展示させて頂くことになりました。

八重洲ではもっと大きな作品群もあったのですがスペースを考え選ばれた精鋭作品。それでも大きい!大判シルクスクリーンで何版も重ねて刷られた作品は圧巻です。

黒の中にも色が重なり合った舟が隠れています。

「巡る舟」

左:多色版の重なりとグラデーションが美しい「ふるえる涙」「光を孕んで」
右:今回の展示のために新しく制作された「High Tyde」シリーズ小作品3点

作品は全てご購入頂けます。大判作品は額装やパネル貼りなどご相談承ります。田中さんが刷り師として働く久利屋グラフィックの手ぬぐいも販売しています。

「田中智美 Silkscreen Print Works」
4/14(木)〜4/25(月)
12:00〜19:00 ※火・水 休み

2011年4月18日 | 展覧会・イベント情報