『奇の時、偶の刻』時と刻のワークショップ

粘土と刺繍の二人展
奇の時、偶の刻』

会期:3月28日(木)〜4月8日(月)
※火水休み
open 12時〜19時

粘土作家コヤナギアイコと刺繍作家 MK Works による時間をテーマにした二人展です。

» 粘土作家 コヤナギアイコ
» 刺繍作家 MKWorks(エムケーワークス)


◎時と刻のワークショップ
開催日:4月6日(土)

会期中、粘土と刺繍のワークショップを開催します。時と刻をテーマにした作品展にあわせ、時計をモチーフにしたアクセサリーを作ります。初心者から楽しんでいただける内容になっていますので、手を動かしてモノ作りをしてみたいという方、ぜひ!一緒に楽しい時間を過ごしましょう。

1)「粘土でつくる 鳩時計ペンダント」
講師:コヤナギアイコ
時間:12:00〜13:30
会費:3,000円(材料費込み)
定員:10名
*お土産キットをお付けします。
»詳細はこちらをご覧下さい。

2)「刺繍でつくる 懐中時計ブローチ」
講師:MK Works(エムケーワークス)
時間:14:00〜15:30
会費:3,500円(材料費込み)
定員:10名
*3種類の図案を差し上げます。
»詳細はこちらをご覧下さい

お申込みは、URESICA お問合せフォームかメール、または店頭にて承ります。
tel:03-3428-0807(営業時間12時〜19時/火水定休)
» URESICA(ウレシカ)shop & gallery(世田谷区経堂)

2013年3月24日 | ワークショップ・イベント

イランの絵本とノウルーズ:イベントと展示風景2

ノウルーズ(nowrūz)=新年おめでとうございます!
壁にも「新年おめでとう!」の言葉とハフトスィーン(7つのSの言葉)と詩の一部。

イランでは春分の日に新年を迎えました。正確には20日午後8時1分56秒。この細かな時間設定は毎年違っていて、その年ごとに年越しの時刻が発表されるそうです。その時刻はある星が一直線に並ぶ時刻なのだとか。なんか、かっこいい。
西暦2013年=イラン暦1392年、さらにゾロアスター暦では3751年(覚えられない...)日本で言う春分の日の午後、正確には年越し直前ではありますが「ノウルーズを知ろう!」というイベントを開催しました。

イラン絵本を日本に紹介している翻訳家、サラーム・サラームの愛甲恵子さんと、イラン出身の陶芸家テイムール・サブーリさんがゲストに来て下さいました。

お二人が日本語とペルシャ語(イランの公用語)で交互に読んでくれた絵本は『あかひげのとしがみさま』(ほるぷ出版1984年 お!ポポタムさんで古書購入されたのですね)やわらかい波のようなペルシャ語と日本語の同時通訳のような朗読は、未踏文化へ誘ってくれます。
» salamx2(サラーム・サラーム)ブログに動画がアップされていますよ。

イラン、国土は日本の4倍、人口7500万、首都テヘラン。アッバス・キアロスタミ監督の映画などで観たことがあるくらいで、私は訪れたことのない遠い国イラン。その国のローカル(ネイシャブール)で生まれ育ち、イラン国内でも言語の異なる街を経て日本に辿り着いた陶芸家ザブーリさんの話はとても興味深いものでした。

ノウルーズの習慣も土地土地で少しずつ異なるそうです。金魚を飾るのはザブーリさんちでもやっていたそう。(今回のウレシカの展示では金魚はなし。かわりにアカヒレはいつも通り店頭にいましたけどね)

満員御礼の店内でしたが、イランに縁のある方、まったく初めて文化に触れる方、それぞれに楽しい時間を過ごしていただけたようです。お土産にいただいた愛甲さん手作りのクミン入り焼き菓子クルーチェも美味しかった。

たまたまホリデイで経堂に遊びにきていたイランの青年も参加してくれました。

ゲストのザブーリさん、愛甲さん、ありがとうございました!

「イランの絵本とノウルーズ」展は25日(月)まで開催中です。

今回展示販売しているイランの絵本40冊から少しご紹介。
『いろいろな家』(作:アリー・マファーヘリー)猫がいっぱいなのは「動物のお医者さんの家」だそう。他に「怠け者の家」「学者の家」「夢想家の家」などなど。*この本は売切れました(見本のみ展示中)

『ずっと上に、ずっと下に』ペルシャ文字のレイアウトも楽しい絵本。
イランの絵本はアート色が濃くて面白い。国際的な絵本賞受賞作も沢山あります。詩の国と言われるだけあって、言葉も深みがあります。愛甲さんのあらすじ訳から、それぞれの解釈で読み深めるのもいいかもしれません。

モルテザー・ザーヘディさんの絵のみで構成された『UN SEDICESMO』

イラン在住のアーティスト、モルテザーさんの絵も8点展示販売しています。
» Morteza Zahedi WEBSITE

モルテザーさんの絵と並び、イラン・アンティークなポストカードや切手付き封筒(FDC)、トラディショナルな絵タイルなどの雑貨も展示販売しています。たまたま来店したイラン人コレクターも「珍しい」と購入してくれたマッチも在庫限りです。

イランの絵本とノウルーズ
会期:〜3月25日(月)
 open 12時〜19時 最終日も19時まで

» salamx2(サラーム・サラーム)
» URESICA(ウレシカ)shop & gallery(世田谷区経堂)

2013年3月21日 | 展覧会・イベント情報

イランの絵本とノウルーズ:展示風景

「イランの絵本とノウルーズ」展、はじまりました!ずらりと40冊のイラン絵本と、あらすじ翻訳文が並んでいます。

音符のようなペルシャ文字は読めなくても眺めるだけで心躍るのですが、翻訳家の愛甲恵子さんがすべての絵本に日本語であらすじを付けて下さっているので、絵で想像してから文章を読んでも、読んでから絵を見ても、どちらでも何度も楽しめます。ゆっくり手に取ってご覧下さい。日本ではなかなか取扱いのないレアな絵本ばかりです。
ウレシカWEBで一部お取扱い中のイラン絵本はこちら

日本語に翻訳されている「詩の国イランの絵本」シリーズ『ごきぶりねえさんどこいくの?』『ごらん ごらん こうやって』のイラストを手がけたMorteza Zahedi(モルテザー・ザーヘディ)の原画も展示販売しています。(絵本の原画ではなくオリジナル作品。一部、絵本の習作もあり)

レシピ本『家庭で楽しむペルシャ料理』や、ペルシャの煮込み料理で使う壷「ディージーポット」も販売しています。ほっとくだけで豆がふっくら煮えるというディージーポット、形もかわいいし使ってみたい。
サラーム・サラームのお二人がイランで見つけてきた古いポストカードやFDC(ファーストデイ・カバー)などレアなアイテムもありますよ。

こちらはイランのマッチ。ペルシャ文字が入ったグラフィックがカッコいい!

イランでは新年に「ハフトスィーン」といって、7つ(ハフト)のS(ペルシャ文字のスィーン)を飾る習慣があるそうです。
ソンボル=ヒヤシンス(春)、スィーブ=リンゴ(美と健康)、セルケ=酢(長寿と忍耐)、センジェド=グミの実を干したもの(愛)、サブゼ=小麦やレンズ豆などの青草(再生)、ソマーグ=香辛料の一種(日の出の色)、スィール=ニンニク(医学、薬)

ノウルーズ=新年(春分の日)まであと3日。

イランの絵本とノウルーズ
会期:〜3月25日(月)

open 12時〜19時 ※会期中の店休日:19日(火)
*20日のイベント開催時間はご予約のお客様で混み合うと思います。
15時以降、店内展示はゆっくりご覧いただけませんので、ご来店の際はご注意下さい。

» salamx2(サラーム・サラーム)
» URESICA(ウレシカ)shop & gallery(世田谷区経堂)

2013年3月17日 | 展覧会・イベント情報

イランの絵本とノウルーズ

イランの絵本とノウルーズ
会期:3月14日(木)〜3月25日(月)

※会期中の店休日:19日(火)のみ open 12時〜19時

イランは春分の日に新年(ノウルーズ)を迎えます。まさに春の訪れとともに年が改まるのです。花が咲き、虫たちが動き始める新しい季節を、とりどりのイランの絵本とともに楽しみましょう!
イラストレーターMorteza Zahedi(モルテザー・ザーヘディ)の絵も壁を彩ります。
*絵本、作品とも販売いたします。

◎イベント
「ノウルーズを知ろう!」
3月20日(水・祝)15時より
会費:500円/要予約
*お申込みありがとうございます。満席につき、受付締め切りました。(3/14追記)

ノウルーズにまつわる絵本の朗読(日本語・ペルシャ語)や、お菓子を楽しみながらノウルーズの雰囲気を味わう催しです。新年飾りのハフト・スィーン(7つのS)ももちろん並べますよ!
*20日のイベント開催時間はご予約のお客様で混み合うと思います。
15時以降、店内展示はゆっくりご覧いただけませんので、ご来店の際はご注意下さい。

企画:サラーム・サラーム


今日は前倒しの展示設営でした。サラーム・サラームのお二人と絵本を並べ、絵を飾り...ぐるりと展示を見渡して、白い壁にペルシャ語を書いては!というアイデア。

サラーム・サラーム、イラン絵本翻訳家の愛甲さんと絵描きユメさんのコラボレーション。たまたまですが、お二人ともチェックのシャツ。

楽しい新年のお祝いの場ができました。「新年おめでとう!」と、さて何と書いてあるんでしょうか?完成形はご来店のお楽しみ。たくさんのイラン絵本や雑貨とともに、14日(木)12時からお待ちしております。

» URESICA(ウレシカ)shop & gallery(世田谷区経堂)

2013年3月12日 | 展覧会・イベント情報

長崎にて

先日、法事で長崎に帰省した折り、少し時間が空いたので原爆資料館へ。考えてみたら中学生いや小学生以来じゃない?しかも1996年に建替えリニューアルした資料館へ入るのは初めて。ちょっとモダン建築な館内は螺旋状の通路を降りたところにチケット売場があり、その脇には丸木位里・俊夫妻の「原爆の図」が展示されていました。薄暗い展示室はカチカチとその時刻のカウントダウン(のような時計の音)から始まる1945年8月9日11時2分以後の現在地。正直、気分も足取りも重くなったけれど、過去の出来事としての展示に終わらず、今現在と続く世の中を見つめるための資料で構成されていて(長崎で平和教育慣れし知ってるつもりでいたことにも)一から学び直す場になってよかった。ちょうど東松照明写真展も企画開催されていました(5月6日まで)。

閉館のチャイムに押されるように建物を出て、目の前の公園(平和公園でなく爆心地がある側)へ下ると、訪問者との距離を保ちつつも悠々と寝転がる野良猫たちが点々と。(後で猫好きの幼なじみに聞くと、あの辺は地域猫だと教えてくれた)

翌日、長崎で平和活動を続ける知人に資料館へ行ったことを話すと、少し曇った笑顔で「あそこはキレイになったけど資料は少のうなったもんね。大事なもんは隠してしもうた」と言う。様々な圧力がお役所に事なかれ仕事をさせているという話。空間演出も少しテーマパークめいていて、研究者からすると浅はかな資料館になり下がったのかもしれない。でも、時間の限られた観光客にとっては上手く構成されているし、十分に訪れる価値があると私は思う。

資料館を歩きながら、行きがけ羽田空港で手にし読み始めた梨木香歩『渡りの足跡』序盤の文を思い出していた。自然破壊についての一文なのだけれど、原爆のこと、原発のこと、様々なことがシンクロして浮かぶ。少し引用させていただきます。

...こういう事態に追いやった責任の大部分が人間にあるにしても、その人間もまた nature の一部であるのだし、ならばその欲深さや浅はかさもまたその nature なのだから、この状況こそが、この時代この場所の「生態系」に他ならない。だが、何とか環境の人為的な破壊を食い止めたいと試行錯誤する人々がその種の中に出ることもまた、自ら回復しようとする自然の底力の一つなのだろう。...
梨木香歩『渡りの足跡』(新潮文庫)より

2013年3月11日 | ウレシカの旅

「この星に住む」石原多見子 陶展:展示風景2

会期始めは冷たかった空気も緩み、植物や生き物たちもむくむくと動き出しました。作品の息づかいも変わったような気がします。残すところ3日。お天気も良さそうです。手に取れる作品はそっと手に乗せて肌触りを感じてみて下さい。

「この星に住む」石原多見子 陶展
会期:〜3月11日(月)

open 12:00〜19:00 最終日も19時まで
» URESICA(ウレシカ)shop & gallery(世田谷区経堂)

2013年3月 9日 | 展覧会・イベント情報

「この星に住む」石原多見子 陶展:展示風景

石原多見子さん、新作は初めて手がけたという彩色。工房の窓から見える風景をイメージされたそう。田園、空、虹、水、樹々、太陽...

「繰り返す形が好きで、カタチを追求していくと、自然の中にあるものに近づいていく」という多見子さん。「そのカタチは地球の回転からきているのでは」というところから今回のタイトルを『この星に住む』と決めたそうです。

植物のようであり、海の生き物のようであり、掘り起こされた遺跡のようでもあり...

シャーレのような作品は一度焼いたものに上絵で彩色し、さらに焼き〆ているそうです。撥水剤を施しているので小皿や箸置きとしても使えます。

一枚一枚焼いて色を載せた"ハネ"を陶の箱に納めた作品。

まるで地中から掘り出されたような陶作品は、5日間焚き続ける穴窯で焼〆られたもの。5日後に窯を開け、積もった灰からまさに掘り出す作業から始まるそうです。

チルチンびと広場スタッフブログでもご紹介いただきました。作品のモチーフとなったもの、インスピレーションを受けたものなど、石原多見子さんの創造の源が見えてきます。

ご売約いただいた作品は、会期終了後お渡しのものと、お持ち帰り頂けるものがあります。会期中にも少しずつ旅立っていますので、気になる方はぜひお早めにお越し下さい。

「この星に住む」石原多見子 陶展
会期:〜3月11日(月)

open 12:00〜19:00 ※火水休み
» URESICA(ウレシカ)shop & gallery(世田谷区経堂)

2013年3月 1日 | 展覧会・イベント情報