おすすめ書籍・絵本:エントリー一覧

ウレシカ2014ブックオブザイヤー!

久しぶりのブログ。
2014年も終わろうとしています。1月11日に経堂の店を閉めて西荻窪で店作りを始め、3月8日に西荻ウレシカ開店。まだ10ヶ月経ってないんだな。。今年はいつにも増して密な年でした。

年内営業日も明日で終わりということで、今年ウレシカで売れた本を数えて一年を振り返ってみました。うちの場合、展覧会やイベントに寄るところが多いのでよくある絵本ベスト10的なものとまったく違ってひじょーに個性的。他のお店には何の参考にもならないでしょう。でもイベントとは関わらず上位にあるものもあるのでちょっと面白い。そしてざっくりした計算なので若干事実と違う並びもあると思いますがその辺はご了承を。

ではまいります。
トコトコトコトコトコ...............(太鼓の音)
ジャーーーーン!!!

1位  てんまると家族絵日記1(イシグロアヤコ)
2位  退屈をあげる(坂本千明)
3位  ねこのねかた(ミロコマチコ)
4位  みずくみに(飯野和好)
5位  お母さん、だいじょうぶ?(やまだみつこ)
6位  おやすみのあお(植田真)
7位  しろねこくろねこ(きくちちき)
8位  きょうは もう ねます(松村真依子)
9位  I My モコちゃん(死後くん)
10位  身近な草花「雑草」のヒミツ(保谷彰彦)
11位  ちきばんにゃー(きくちちき)
11位  百年の食卓(アイデアにんべん)
12位  WILDER MANN(シャルル・フレジェ)
12位  てつぞうはね(ミロコマチコ)
13位  オオカミがとぶひ(ミロコマチコ)
13位  よるのむこう(nakaban)
13位  風のつよい日(松村真依子)
14位  おむかえワニさん(陣崎草子)
14位  やまねこのおはなし(どいかや 文 きくちちき 絵)
15位  けだらけ(ミロコマチコ)
15位  わたしは樹だ(松田素子 文 nakaban 絵)
16位  ドミトリーともきんす(高野文子)
16位  ひとりパリ行き(オオトウゲマサミ)
16位  ぼくだよ ぼくだよ(きくちちき)
16位  ホロホロチョウのよる(ミロコマチコ)
16位  水のいきもの(ランバロス・ジャー)
17位  こけしのゆめ(チャンキー松本 作 いぬんこ 絵)
17位  かないくん(谷川俊太郎 作 松本大洋 絵)
17位  ポーリーちゃんのポケット(小林ゆき子)
17位  ぼくのふとんは うみでできている(ミロコマチコ)
17位  夜の木(シャーム/バーイ/ウルヴェーティ)
18位  オセアノ号、海へ!(アヌック ボワロベール、ルイ リゴー)
18位  片目の青(陣崎草子)
18位  ぞうのびっくりパンやさん(nakaban)
18位  春戦争(陣崎草子)
18位  ふたりのねこ 新装版(ヒグチユウコ)
18位  ふたりのねこ バッグ付き(ヒグチユウコ)
19位  しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん(高野文子)
19位  なぜ、子どもはピーマンが嫌いなのか(幕内秀夫 著 オカダン・グラフィック 絵)
20位  ちっぽけ村に、ねこ10ぴきと(どいかや)
20位  名なしのこねこ(とりごえまり)
20位  りきしのほし(加藤休ミ)

*私家版(作家の自費出版本)入れるの忘れてたので一部訂正しました
11位以下は同列表記、20位以下は同数多数でした。
出版社記載は省かせていただきましたので(時間なくすいません)調べてみてくださいね。メジャー出版も私家版も一緒にさせていただきました。

堂々の1位!イシグロアヤコ(石黒亜矢子)さんの『てんまると家族絵日記1』の活躍はご存知のとおり。お買上げまことにありがとうございます。1冊につき300円の寄付金が大きな役割を果たしてくれています。2巻は2015年2月猫の日発売を目標にこれから制作を進めますよ。どうぞお楽しみに〜。

2位、坂本千明さんの愛猫楳ちゃんを描いた『退屈をあげる』猫と暮らすひとは閲覧注意!とポップ書きさせていただいた一冊。限定数の私家版は大人気で売り切れで今では販売されていません。

3位、ミロコマチコさん『ねこのねかた』は京都のギャラリーnowaki出版。ミロコさんのネコの絵が色んな角度で楽しめる1冊。シャレもきいててゆかい。

4位『みずくみに』飯野和好さんには8月に原画展、6位『おやすみのあお』植田真さんと13位『よるのむこう』nakabanさんには9月に二人展をしていただきました。展示もライブも素晴らしかった。10位『身近な草花「雑草」のヒミツ』たんぽぽ博士こと保谷さんとは5月に「たんぽぽの幸い」展でお世話になりました。10月「ペットショップにいくまえに」展ご参加のヒグチユウコさん『ふたりのねこ』は新旧版あわせるとさらに上位ですね。そうやって見て行くとウレシカの1年が思い出されます。
しかしながら展覧会に関係なくウレシカで人気の本もあります。5位『お母さん、だいじょうぶ?』やまだみつこさん、7位『しろねこくろねこ』きくちちきさん、など。お二人には西荻最初の「パーティ!」展にも出展いただきましたがこの二冊はコンスタントに人気です。チャンキーさんといぬんこさんの『こけしのゆめ』は西荻らしいラインナップ。
絵本以外では『百年の食卓』『WILDER MANN』『ドミトリーともきんす』が目立ちます。陣崎草子さんの長編小説や歌集も。

あらためてみると、すんごく偏ってますね。笑
ここに上がっていない本もこつこつと選ばれているいい本がたくさんあります。ちょっと偏り気味な当店本棚ではありますが、好きな本に出会っていただけるとうれしいです。

そして2015年、今年20位『りきしのほし』加藤休ミさんの個展『西荻魚展』でスタートです。1月8日(木)初日は8時間ライブペイントも開催!25日(日)はトーク&ショーもありますよ。詳しくはこちらをご覧下さい。→営業カレンダー・展覧会情報

2014年12月28日 | おすすめ書籍・絵本

ショコネ絵本20選(その4)

「こども と ほん」Shocone個展、本日最終日です。ショコネ絵本20選もラスト5冊!


「すいかのたね」
作・絵:さとう わきこ/出版社:福音館書店

ばばばあちゃんシリーズはどれもこれも楽しくて、子どもたちは大好きです。家で我が子に読む時だけじゃなく、小学校で大勢に読んでも、みんな楽しんでくれる絵本。声に出して読むと、そのリズムの良さがわかります。「すいかのたね」は、ばばばあちゃんとすいかのたねの威勢の良いやりとりがおもしろくて、元気が出てきます。怒ったスイカの種の反撃はすごいんです。あんまりすごくて子どもたちと大笑い。読み終わった後は必ずすいかが食べたくなる、夏にぴったりの絵本です。


「たこのななちゃん」
作・絵:なかがわ ちひろ/出版社:徳間書店

この本は、船長のお父さんがつれかえった足が七本の「たこ」と女の子の話です。毎日楽しく暮らしていたたこのななちゃんとかなこ。でもある日、ななちゃんの元気がなくなっている事、海が恋しくなっている事に気づき、お別れを決意するかなこ。見開き1ページに夕日の中で海に向かって手をつなぐふたりのシーン。
初めて読んだ時、隣で娘はぽろぽろ泣いていました。私も読みながら涙をこらえられませんでした。この絵本のラストは、カラッと明るいものなんですが、娘は二度目をしばらくの間読もうとしませんでした。ちいさな娘の心の中に何かがうまれた本でした。


「大どろぼう ホッツェンプロッツ」
作:オトフリート=プロイスラー
訳:中村 浩三/出版社:偕成社

5歳くらいから現在まで息子が大好きなシリーズです。大泥棒と大魔法使いというだけでわくわくしますが、それぞれに癖があるけどなぜか憎めない悪人たち。そんな悪者たちに知恵と勇気で立ち向かう少年二人に感情移入しない男の子はいないのでは?また、ちょっと古典的で乱暴な言い回しが永遠の男子の心をとらえるのでしょうか。男の子だけじゃなく、大人なわたしまで読んでいてノッてきちゃう本です。わたしも、声に出して読んでいるうちに、どんどん物語の中に引き込まれました。声に出して読むことをお勧めします、スカッとしますよ!


「ビロードのうさぎ」
作: マージェリィ・W・ビアンコ 訳・絵:酒井 駒子
出版社:ブロンズ新社

原作「The Velveteen Rabbit」は、マージェリィ・W. ビアンコによって約100年前に描かれ、今も世界中で愛され読み継がれています。ほんものってなに?そんなシンプルで難しい問いにこたえている物語です。子どもの時にボロボロになるまで大切にしていたぬいぐるみ、いつの間にかなくしていたり、捨てられてしまったり...あのぬいぐるみ、今頃本物になってどこかで暮らしているかもしれない...そんな風に思うと胸の中にじわっと喜びが広がります。見かけの美しさじゃない、ほんとうのほんもの。
酒井駒子さんによる抄訳(原文から抜き出して翻訳すること)と挿絵の素晴らしさで原作の良さを小さな子どもにも伝えられるように表現されています。小学校2年生くらいからでもひとりで読めると思います。いしいももこ訳の「ビロードうさぎ」ビロードうさぎ(画像下:童話館出版)とあわせて読んでほしい。おとなにもお勧めの絵本です。


「ひらがなだいぼうけん」
作:宮下すずか 絵:みやざき ひろかず/出版社: 偕成社

息子、ただいま小学2年生。大爆笑して読んでいます。彼がどうしてもこれを薦めたいとの事です。笑)小学校低学年男子のツボはいまいち謎ですが、大爆笑したい男子諸君、ぜひ!あ、もちろん大人も楽しめます。ただ、にやっとして「へぇ?良くできてるなぁー」なんて思っちゃって、ちょっぴり悲しいわたしです。


「ショコネ絵本20選」最後は息子くんのリクエスト。笑)絵本を手にする仲良し親子の姿が浮かびます。ショコネさんありがとうございました!

「こども と ほん」Shocone 個展 (URESICA shop&gallery)
本日、8月15日(月)最終日です! 12:00〜19:00

2011年8月15日 | おすすめ書籍・絵本

ショコネ絵本20選(その3)

「だるまちゃんとてんぐちゃん」
作・絵:かこ さとし/出版社:福音館書店

だるまとてんぐの組み合わせからしてもう不思議。だるまも天狗も今時の子にはなじみが薄いだろう、と思いますが、子どもは違和感はもたないようで、スルッと物語の中に入ってきます。「大好きな友達と同じものが欲しい!」そんなだるまちゃんがかわいい男の子にみえてきます。わたしの一押しは、てんぐちゃんのようになりたくて、おわんをかぶっただるまちゃんご満悦の顔。次点は、鼻と花を勘違いしたお父さんに怒っている、さすがだるま一族!のだるまちゃん貫禄の顔。クスッとする見どころ満載です。大きな事件が起こる訳ではないけれど、ほのぼの心に残る絵本です。


「ダンプえんちょう やっつけた」
作:ふるた たるひ 絵:たばた せいいち/出版社:童心社

んー懐かしい。わたしも小学校入学前、近所の友達と毎日のようにこんなことして遊んでいました。子どもがワクワクしない訳ありません。子どもたちにかかれば、はらっぱは海だし、ほらあなは海賊の秘密基地、リヤカーなんて立派な船。悪い海賊と正義の味方の戦い、血沸き肉躍りますね。笑)息子が入学前に夢中になって読んでいました。特別な一日じゃないけど、子どもの毎日はこんなにもドラマチックなんですよね。それをこの本で思い出しました。


「だってだってのおばあさん」
作・絵:さの ようこ/出版社:フレーベル館

おばあさんの99歳のお誕生日。ねこはケーキにのせるろうそくを買いに行きましたが、袋の底が抜けていて5本しか残っていませんでした。5本でもないよりまし、と5本のろうそくをケーキに立てて、「5さいのおたんじょうびおめでとう」とお祝します。ここからのおばあさんがとっても素敵。今まで98歳だもの...としなかった事を、「あら?わたし5さいだったわ!」と次々挑戦していきます。愉快爽快。5歳の喜びがぐぐぐっと胸に広がってきます。わたしも絵本を介して、5歳を迎える頃の息子とその喜びを共有しました。ラストのねこのセリフがまたかわいくて、わたしの大好きな絵本です。


「きつねのおきゃくさま」
作:あまん きみこ 絵:二俣 英五郎/出版社:サンリード

はじめて読んだ後、涙があふれてきて、じわんと心の中にしみわたるものがありました。自分を犠牲にしても守りたいもの、自分より大切なものってなんだろう。そういうものがあるってどういう気持ちだろう。これは絶対こどもに読んでやりたい、そう思いましたが、実はまだ読めていません。どうしても泣いてしまって最後まで読めないんです。我が家はどうも泣いちゃう本は苦手で、いつの間にか子どもたちが大きくなってそれぞれに読んでいます。それもまた良いかなと...絵本って、楽しいのも悲しいのも考えちゃうのもあって、大勢で読んだりふたりで読んだりひとりで読んだり、いいなぁと思います。子どもにもおとなにもお勧めの絵本です。


「11ぴきのねこ ふくろのなか」
作・絵:馬場 のぼる/出版社:こぐま社

「11ぴきのねこ」シリーズで6冊もでています。初めて読んだのは5、6歳の頃だったかと思います。ねこたちは、みんな勝手気ままです。言う事は聞かないし、やる事も結構ずるい。教訓なんてどこ吹く風。でも、いざという時には一致団結、そしてなんだかんだと、人情味あふれる憎めないねこたちなんです。とにかく楽しくて、テンポが良くてスルッと読めます。大きくなっても読んでと本棚から持ってきます。長く楽しめる絵本だと思います。小学校の読み聞かせでも人気です。


ショコネ絵本20選、あと5冊はまた明日。「きつねのおきゃくさま」私は今回初めて読みましたが、お話の最後に「え!...」泣きそうになりました。お盆で帰省されている方は地元の本屋さんででもチェックしてみてくださいね。

「こども と ほん」Shocone 個展 (URESICA shop&gallery)
明日、8月15日(月)まで 12:00〜19:00

2011年8月14日 | おすすめ書籍・絵本

ショコネ絵本20選(その2)

「もりのなか」
作・絵:マリー・ホール・エッツ
訳:まさき るりこ/出版社:福音館書店

娘が2歳を過ぎた頃、繰り返し読みました。それまでは会話調で話が進んでいく絵本ばかりでした。です・ます調の文章になった絵本をはじめて読んだというので、わたしの印象に残っているのがこの本です。子どもに本を読む時、最初にこどもが気に入ったかどうか大抵わかります。この本は、一読で娘のお気に入りになったようでした。モノクロの地味な色調。唐突にも思える物語の始まりが、ぐぐっと子どもの心をとらえます。家の周りとは違う、不思議な時間が流れるもりのなかでの、ぼくと動物たちの楽しい時間。ラストのおとうさんのセリフが大好きです。何度も何度もどうぶつたちに会いたくなるんですよね。


「はじめてのキャンプ」
作・絵:林 明子/出版社:福音館書店

5歳頃、ちょうど幼稚園ではじめてのお泊まりキャンプに行く頃、そんな時に出会いました。はじめてのキャンプ、お母さんから離れて友達とお泊まり。期待と不安。そして、無事帰って来られた充実感。そんな子どもの気持ちの推移が丁寧に、やさしい絵と共に描かれています。我が家の子たちも、はじめてのキャンプの前に何度も読んで、キャンプへの期待を高め、不安を和らげていました。絵本から児童書へ移行する時期に読むのに良い絵本だと思います。


「ももいろのきりん」
作:中川李枝子 絵:中川宗弥/出版社:福音館書店

自分が描いた絵が本物になるって、誰でも想像したものですよね、きっと。これは、そんな絵に描いた(本物になった)キリンと女の子の大冒険のお話です。わたしもあの紙ほしいなー。みんなそう思うのでは?即興で歌を適当に歌って笑ったのも楽しい思い出です。娘も息子も大好きでした。この本も絵本から児童書へ移行時期に読むのに良い絵本だと思います。


「おおきな おおきな おいも」
作:市村久子 絵:赤羽末吉/出版社:福音館書店

こどもが3歳〜4歳頃大好きでした。夢中になって何度も読みました。その年頃の子に読むには厚みがあるんですが、見た目から想像するより、読み始めるとさほど時間はかかりません。なにより、単純でリズム良い文とおおらかな絵、さらに内容は、日常からいつの間にか奇想天外なラストへの運びがすばらしく、子どもを飽きさせません。ちょうど子どもが保育園や幼稚園に通いだす頃に読んだので、子どもたちは、自分が園で過ごしている時と重ねて想像が広がっていくようでした。この本を介していろいろな話になったのを楽しく思い出します。そんな広がりもある絵本です。


「いちごばたけのちいさなおばあさん」
作:わたりむつこ 絵:中谷千代子/出版社:福音館書店

娘が大好きで良く読みました。いちごばたけをつくっているおばあさんなんて、メルヘンチックな小人?と思いきや、普通のおばあさんでどこかユーモラス。読んだ後、娘が「いちごってこうやって赤くなるんだね。」とつぶやいたのが思い出されます。いちごに全部色をつけたおばあさんが嬉しくなって、歌を歌います。わたしはその場その場で適当に歌うのでいつも違うメロディーになってしまいますが、そんなことも子どもはおもしろいのか、嬉しそうに聞いてくれたのが良い思い出です。読んでくれる人によって、メロディーが変わったり、下手でもかえっておもしろかったりして、良いみたいです。


「ショコネ絵本20選」明日も続きご紹介します。
※これらの絵本はウレシカ店舗でも販売していますが、会期中に売り切れた本もございます。何卒ご了承下さい。

「こども と ほん」Shocone 個展
〜8月15日(月)まで 12:00〜19:00

2011年8月13日 | おすすめ書籍・絵本

ショコネ絵本20選(その1)

残すところ3日となった「こどもとほん」Shocone個展ですが、今日、新しい作品が追加されました。小さな粘土のおにんぎょ。たち。

絵本を選ぶのにとっても参考になると好評いただいている「ショコネ絵本20選」
以下、ショコネさんの言葉とともにご紹介します。


「おつきさま こんばんは」
作・絵:林明子/出版社:福音館書店

1歳を過ぎた娘と初めて一緒に読んだ本。それまでも絵本を読んでやろうと色々試みていましたが、娘がどんどんパラパラめくってしまったり、途中で閉じてしまったり、最後のページまで読み切ることはありませんでした。それが、この本はじっくりと私が語る言葉を聞き、絵をみてくれたんです。「こばわーこばわー」と絵本の中のおつきさまにおじぎしながら言う我が子に、じんわりと暖かいものが広がりました。良い絵本というのは、もちろんその本自体がもっているものが大きく関わるのですが、読んでやる子どものタイミング(その子の年齢や環境)も同様に大切で、それが絶妙な具合に合わさっていないとだめなんだと、そしてそのタイミングがあった時の喜びを教えてもらった本でした。


「くだもの」
作・絵:平山 和子/出版社:福音館書店

「さあどうぞ。」 瑞々しく、おいしそうなくだものが並びます。我が子も近所の子も、読んでやった子どもたちは、必ずと言ってよいほど、絵本の中の果物を手にとって、口に入れました。そして読んでいるわたしにも食べさせてくれました。それまで遊んでいたガラガラや積木と違って、それをめくっていくとそこには楽しい世界が広がっていく、そういうものがある。そんな違う世界の扉を開けた喜びを顔いっぱいにみせて、何度も読んでと本棚から持ってきました。1歳くらいの子に。


「もこ もこもこ」
作:谷川 俊太郎 絵:元永 定正/出版社: 文研出版

「これどうやって読むんだろう・・・。」初めてページをめくった時、そう思いました。でも、いざ子どもを前に声を出すと、考えるでもなく声はでました。毎日読めば読むほど楽しくなって、声の出方も変わってきて。そして、そんな自分の声に驚いて。子どもたちの反応がうれしくて、もっと喜ばせたいと思っているうちに、一番楽しんでいたのはわたしだったかもしれません。2歳くらいの子に。


「きんぎょがにげた」
作・絵:五味 太郎/出版社:福音館書店

きんぎょばちからにげたきんぎょが、家の中をあちこちかくれんぼ。「きんぎょが にげた」「どこに にげた」「こんどは どこ」数回読むと、もう逃げた場所は覚えてしまうにもかかわらず、何度も何度もせがまれて繰り返し読みました。段々紛らわしい絵になってくるんですが、きんぎょの場所を覚えてしまった後でも、そこでわざと間違えてやると、キャッキャと喜んでいました。娘も息子も大好きでした。カラフルではっきりした絵と簡単なことば。子どもの好きが集まっていて、1歳から2歳くらいになってもずっとお気に入りでした。


「ごろごろにゃーん」
作・絵:長 新太/出版社:福音館書店

「ごろごろにゃーん ごろごろにゃーん と ひこうきは とんでいきます」ほぼ前頁その繰り返し。特に息子が好きでした。繰り返しなので、覚えるともなく覚えて、たどたどしい発音で、わたしといっしょに読んでいた頃を思い出すので、おそらく2歳から3歳くらいだったでしょうか。うれしそうな顔の息子をみて、これがなんでそんなに楽しいんだろう?と思いつつ何度も読んでやりました。繰り返し読むうちに、なぜだか理由もなくわたしも楽しくなってきて、大好きになりました。


「ショコネ絵本20選」続きはまた明日!
※これらの絵本はウレシカ店舗でも販売していますが、会期中に売り切れた本もございます。何卒ご了承下さい。

「こども と ほん」Shocone 個展
〜8月15日(月)まで 12:00〜19:00

2011年8月12日 | おすすめ書籍・絵本

「おいしい3月」おいしい本・その9

「おいしい3月」展、延長期間も沢山のご来店ありがとうございました。
作品展示は終了しましたが、最後に私の「おいしい本」をピックアップ。

「料理図鑑」
『生きる底力』をつけよう(Do!図鑑シリーズ)
文:おちとよこ 絵:平野恵理子

"図鑑"と聞くだけでワクワク。食材の選び方から調理の基本、用語辞典もイラスト付き。料理に関する図解がみっちりで子供はもちろんのこと大人もかなり楽しめます。シリーズには「冒険図鑑」「遊び図鑑」「生活図鑑」など全9冊どれも面白そう。生きる底力つけたい!

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「ぼくは猟師になった」
著:千松 信也

獲って、さばいて、食べる。京都に住む33歳の猟師の暮らしを綴ったエッセイ。頁をめくって獲物(シカ、イノシシなど)の解体写真に最初うわって目を細めちゃったのですが、読み始めると筆者がなぜ猟師になったのかの経緯も面白く読み進めました。銃は使わないワナ猟の仕組み図解や調理方法も掲載。命をおいしく戴くこと自然との関わりを見つめ直す興味深い一冊です。

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「おならうた」
原詩:谷川俊太郎 絵:飯野和好

おいしいもん食べたらやっぱ出ちゃいますから、おなら!「いもくって ぶ」「すかして へ」「わらって ぴ」などなどリズミカルなことばにつけられた飯野和好さんの絵が愉快でたまらない!勢いで出ちゃったり、堂々と出しちゃったり、ひっそりと...おならのある風景。ぷぷぷ。

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他にもウレシカに並ぶ「おいしい」絵本、エッセイ、実用書ごちゃまぜ(あいうえお順)でリストアップ!

eatlip gift COOK BOOK for COOKING PEOPLE 野村友里/マガジンハウス
あなたのために いのちを支えるスープ 辰巳芳子/文化出版局
ある日のメニュー 絵のあるレシピ 堀井和子/筑摩書房
おいしいコーヒーをいれるために 中川ちえ/メディアファクトリー
おいしい暮らしのめっけもん 平松洋子/文化出版局
オオカミのごちそう 文:木村裕一 絵:田島征三/偕成社
おさじさん 文:松谷みよ子 絵:東光寺啓/童心社
おそうざいふう外国料理 暮しの手帖社
お月さまってどんなあじ? M・グレイニエツ 訳:いずみちほこ/セーラー出版
風邪とごはん ひく前ひいたひいた後 渡辺有子/筑摩書房
くいしんぼうのあおむしくん 作:槇ひろし 画:前川欣三/福音館書店
ごちそうの教科書 一生作り続けられる定番メニュー92 村田裕子/講談社
ことばの食卓 武田百合子 画:野中ユリ/筑摩書房
たこやきかぞく にしもとやすこ/講談社
たべる 文:谷川俊太郎 絵:井上洋介
種まきびとのものつくり 早川ユミ/アノニマスタジオ
チキンスープ・ライスいり モーリス・センダック 訳:神宮輝夫/冨山房
チクタク食卓(上・下) 高山なおみ/アノニマスタジオ
チョコレートパン 長新太/福音館書店
日本のおかず 西健一郎 イラスト:丹地陽子/幻冬舎
こどもといっしょに食べる はじめてのスープ 野口真紀/アノニマスタジオ
ひみつのカレーライス 作:井上荒野 絵:田中清代/アリス館
平野レミのおりょうりブック 絵:和田率、 和田唱/福音館書店
へそもち 文:渡辺茂男 絵:赤羽末吉/福音館書店
ホットケーキできあがり! エリック・カール 訳:アーサー・ビナード/偕成社
まないたにりょうりをあげないこと シゲタサヤカ/講談社
まるくておいしいよ こにしえいこ/福音館書店
ムーミンママのお料理の本 サミ・マリラ トーベ・ヤンソン/講談社
もぐらバス 佐藤雅彦 うちのますみ/偕成社
もっともっとおおきなおなべ 作:寮美千子 絵:どいかや/フレーベル館
ものすごくおおきなプリンのうえで 文:二宮由紀子 絵:中新井純子/教育画劇
よい香りのする皿 平松洋子/講談社
ラージャのカレー 国松エリカ/偕成社
わにわにのごちそう 文:小風さち 絵:山口マオ/福音館書店
and more...

「おいしい本」は引き続きウレシカの棚に並んでいます。(追加入れ替わりあり)
※期間中に売り切れた本もありますが、店舗にてお取り寄せも承ります。

2011年4月13日 | 展覧会・イベント情報, おすすめ書籍・絵本

「おいしい3月」おいしい本・その8

今まで見逃していた身近なおいしいものたちを探そう!みのなるきプロジェクトの知花里華さんは今回、東京の民家になった三宝柑のマーマレードと、長崎の庭(カマタ実家)で穫れた夏みかんでほろ苦いピールを作ってくれました。
おいしいものが大好きな知花さんの選書はこちら。

「変なお茶会」
著:佐々木マキ

「ゼヒホンネンモ ウチソロイテ オイデクダサルオマチシテイマス」。お茶会の招待状を受け取ったら出かけよう。電気自動車で、ゾウに、キリンに、気球に乗って...世界各地からさまざまな人がお茶会の地トランスバールの城に集合する。お茶会の主役は天然ココア!

みんなで飲むお茶は、ひとりの時とは違ったおいしさがあるなぁ。(り)

» 絵本館 » amazon

「空想紅茶 BERRY VERY BERRY NOTE」
著:渚十吾

「永遠の少年少女に捧ぐスタイルブックシリーズ」第3弾。大人になることの楽しさをかみしめて欲しいこの本は、女の人はもちろん、おしゃれな彼や多趣味なパパへのプレゼントにも最適です!(出版社紹介文)

装丁、写真やイラストが散りばめられたページのデザインがかわいいのです。(り)

ブルース・インターアクションズ » amazon


「台所のおと」
著:幸田文

音に絡み合う女と男の心の綾を小気味よく描く表題作。他、『雪もち』『食欲』『祝辞』など10編。五感を鋭く研ぎ澄ませた感性が紡ぎ出す幸田文の世界。(出版社紹介文)

料理人の夫が病床で聞く、台所の妻の様子。包丁や水栓をひねる音の強弱で、平静を保つ妻の心を読み取る。台所に立つたびに、この本を思い出しては、料理する姿勢を正しています。(り)

» 講談社文庫 » amazon

三宝柑マーマレードの瓶を包むラッピングペーパーのデザイン製作担当。
ウエハラサチコさんの「おいしい本」はこちら。

「ぐるんぱのようちえん」
作:西内ミナミ 絵:堀内誠一

ぞうのぐるんぱは、行く先々でとてつもなく大きなものばかり作って失敗ばかり。でも、最後につくった幼稚園は大成功。子どもたちが大喜びすることうけあいの絵本。(出版社紹介文)

巨大ビスケットにあこがれた・・・。(う)

» 福音館書店 » amazon

「くまの子ウーフ」
作:神沢利子 絵:井上洋介

遊ぶこと、食べること、そして考えることが大すきなくまの子ウーフ。ほら、今日もウーフの「どうして?」が聞こえてきます!(出版社紹介文)

ウーフはおしっこでできているか?」のウーフの朝ご飯!パンとはちみつと目玉焼きは我が家の定番メニューです。(う)

» ポプラ社 » amazon

「レモンブック」
著:北村光世

レモンの誕生や地中海のレモンをめぐる旅のエッセーとレモンをつかった料理のレシピも紹介されています。小さい本ながら写真も豊富でレモンのようにさわやかな1冊。読み終わったらすぐに「レモンパスタ」が食べたくなります!(う)

集英社 » amazon


モダンな色合いのギンガムチェック、ヒントはこの本にあった?!シルクスクリーン印刷で作ったワックスペーパーと素朴なラベルは贈り物にもぴったりです。

白山陶器(長崎・波佐見)の食器や花器や動物オーナメント

サラ・エリザベスのテーブルマットも展示販売しています。

「おいしい3月」at URESICA shop&gallery
4/11(月)まで

2011年4月 9日 | 展覧会・イベント情報, おすすめ書籍・絵本

「おいしい3月」おいしい本・その7

「おいしい3月」つづきの「くいしんぼうの4月」4/11(月)までやってます。

「すき腹にまずいものなし」というお題で撮ったポラロイド写真を展示してくれたTOKYO POLAROIDS メンバー5人から代表して3人に本を選んでいただきました。

まず、TOKYO POLAROIDS noriさん(昨年シュライヒポラ展示の伊野亘輝さん)の選書2冊。

「檀流クッキング」
著:檀一雄

この地上で、私は買い出しほど好きな仕事はない、という著者は、人も知る文壇随一の名コック。世界中の材料を豪快に生かした傑作92種を紹介する。(出版社紹介文)

» 中央公論新社 » amazon



「焼き餃子と名画座 わたしの東京 味歩き」
著:平松洋子

神保町でカレー屋めぐり。代々木上原でドーナッツをほおばる。南千住で鰻に並び、湯島で一杯ひっかける。とびきりの東京の味。あちこち180店。町から町へ味から味へ。平松さんの毎日。たいせつな味の記憶。(出版社紹介文)

» アスペクト » amazon


TOKYO POLAROIDS demi168さんは映画好きにも料理好きにもそそる本をセレクト。もう一度あの映画を観たくなります。

「Cinema Table」
Cinevine 編/高橋ヨーコ 写真/岡尾美代子 スタイリング/馬詰佳香 フードディレクション/井上庸子 ブックデザイン/小川奈緒 編集

「クレイマー、クレイマー」のフレンチトースト、「刑事ジョン・ブック 目撃者」のフライドチキンとレモネード、「やさしい嘘」のグルジア料理、「ブロークバック・マウンテン」のベイクドビーンズ、「黄昏」の白いバースデーケーキ、「エイプリルの七面鳥」のローストチキン、「アレクセイと泉」のロシアンポテトサラダ、「その名にちなんで」のサモサ...etc. 時代を超えた名画を、選りすぐりで全20作品。料理は28レシピを掲載!(出版社紹介文)

» アスペクト » amazon

「シネマ食堂」
著:飯島奈美

映画『かもめ食堂』や『めがね』などで人気のフードスタイリスト、飯島奈美さんが映画に登場する料理とシーンを再現。観て楽しい、作って食べて楽しい1冊。『かもめ食堂』のシナモンロールから『ゴッドファーザー』のトマトパスタなど名画のワンシーンがよみがえる料理の数々。アエラの人気連載「シネマ食堂」から厳選した70レシピ。(出版社紹介文)

» 朝日新聞出版 » amazon

もう一冊教えてもらった「華やかな食物誌」(著:澁澤龍彦)こちらは残念ながら絶版。古本屋で見かけたら手に取ってみよう。


TOKYO POLAROIDS t a eさん選書は読書好きの彼女らしい3冊。

「ごくらくちんみ」
著:杉浦日向子

未婚の母を決意したタマヨが食べたいという「たたみいわし」。幼なじみの墓参の帰りに居酒屋で味わう「かつおへそ」。元放蕩息子のロクさんが慈しみつつ食す「ひょうたん」他、「青ムロくさや」「からすみ」「ドライトマト」など68種。江戸の達人が現代人に贈る、ちんみと酒を入り口にした女と男の物語。全編自筆イラスト付き。(出版社紹介文)

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「イギリスはおいしい」
著:林望

まずいハズのイギリスは美味であった!?嘘だと思うならご覧あれ。イギリス料理を語りつつ、イギリス文化の香りも味わえる日本エッセイスト・クラブ賞受賞作。(出版社紹介文)

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「台所のオーケストラ」
著:高峰秀子

台所はオーケストラの舞台です。包丁、マナ板、フライパンなどを駆使して一皿の料理の完成まで、タクトを振るのはあなたです。でも、ときには怠けたいこともある。時間が無いヨ、というときもある。そんなときのために、ごく簡単でおいしい和、洋、中のレシピを集めてみました。お味?それはコンダクターの腕しだいです。(出版社紹介文)

» 文藝春秋 » amazon


今回もことごとく手抜きコピペ紹介でスンマセン。。それにしても選ぶ本でちょっとだけその人を垣間みれる気がするこの面白さ。友達の家に遊びに行くとついつい本棚を見てしまいます。自分の見られるのはちょっと恥ずかしい。
こちらで紹介した本の一部はウレシカの棚にて展示販売していますよ。

店内にはおいしい作品とともに、おいしい本、おいしいお菓子、マーマレード、珈琲豆も販売しています。今日もココリさんのカワイクオイシイ焼き菓子が届きました。

あっ!ナマケモノがさぼってる?!

「おいしい3月」at URESICA shop&gallery
4/11(月)まで

2011年4月 7日 | 展覧会・イベント情報, おすすめ書籍・絵本

「おいしい3月」おいしい本・その6

「おいしい3月」延長したらば4月に突入しました。
「くいしんぼうの4月」(命名ココリさん)もよろしくお願いします。

モンスターの作家、丹地香さんが選んでくれた「おいしい本」はこちら。

「3じのおちゃにきてください」
作:こだまともこ 絵:なかのひろたか

まりちゃんが拾った手紙は、3時のお茶の招待状でした。途中で出会ったみんなと地図をたよりにお茶会に向かいますが、大事なケーキがくずれてしまいました。(出版社紹介文)

みんなで作るケーキがとってもおいしそうなんですって。表紙のレンゲ畑ものどかな雰囲気でいいですね。1977年初版で今現在絶版ですが、4月復刊予定とあります。

福音館書店 » amazon

「おなかのすくさんぽ」
作:片山健

ぼくがクマやイノシシや山ネコたちと思いっきり遊んでいたら、クマがいいました。「なんだか、きみは、おいしそうだねえ」土や水や動物たちと戯れる子どものエネルギーに満ちた絵本。(出版社紹介文)

ほのぼの世界がクマの一言でサスペンスに?!なめられたりかじられたり。片山健さんのダイナミックな絵と展開が痛快。思いっきり泥だらけで遊び、おなかぺこぺこで食べるごはんは最高!

» 福音館書店 » amazon

もう一冊、凄い衝撃をうけたという「とうもろこしおばあさん」アメリカ・インディアンに伝わる不思議なお話だそうです。読んでみたい。

丹地香さんの作品は「make a lot of beer 」天井にぶらさがったナマケモノくんがのんびりとビールを飲んでいます。おいしいといったらコレ!作者の願望?ふふ。

おいしいウレシカブレンドを作っていただいた珈琲豆フラクタルさんの選書はこちら。

「ご馳走帖」
著:内田百けん

朝はミルクにビスケット、昼はもり蕎麦、夜は山海の珍味に舌鼓をうつ、ご存じ食いしん坊内田先生が、幼年時代の思い出から戦中の窮乏生活、また知友と共にした食膳の楽しみに至るまで、食味の数々を愉快に綴った名随筆。(出版社紹介文)

» 中央公論社 » amazon

「いしいしんじのごはん日記」
著:いしいしんじ

10年暮らした浅草から、港町・三崎へ。うまい魚とゆかいな人たち、海のみえる部屋での執筆の日々。(出版社紹介文)

「刺身が苦手なわたしが三崎に引っ越して魚三昧な毎日を送りたくなりました(笑)」とフラクタルさん。

» いしいしんじのごはん日記(WEB)
» 新潮文庫 » amazon

ウレシカブレンドは中南米の豆4種を配合したちょっとリッチな深みのある味。お買い上げいただいたお客様にとってもご好評いただいています。我が家でも定番豆となりました。

木曜日には焼き菓子ココリの新しいお菓子が届きました。

物語がはじまりそうな仲間たち!すでに旅立った子はどこかで笑顔を呼んでいるかな。

桃色のクッキーたちも桜を呼んでいます。春よこいこい♪

「おいしい3月」at URESICA shop&gallery
4/11(月)まで会期延長しました(火・水 休み)

2011年4月 1日 | 展覧会・イベント情報, おすすめ書籍・絵本

「おいしい3月」おいしい本・その5

「おいしい本」山田美津子さんが選んでくれたのはこちら。

「からすのパンやさん」
作・絵:かこさとし

だるまパン、てんぐパン、かみなりパン、でんわパン、ヘリコプターパン、はぶらしパン、さざえパン・・・84種類のパンがズラリ。いろんな種類のものが出てくるのがかこさとしさん絵本の大きな楽しみ。わたしはこれ!ぼくはこれ!と指差した思い出ありませんか。元気なカラス家族と仲間の表情も愉快です。

» 偕成社 » amazon


「面白南極料理人」
著:西村淳

寒いぞぉー、うまいぞぉー。抱腹絶倒の南極越冬日記。日本でも役立つ南極料理レシピ付。(出版社紹介文)

映画にもなりましたね。シリーズに「笑う食卓」「お料理なんでも相談室」「名人誕生」があります。過酷な場所での創意工夫と節約。一緒に食べる仲間あってのおいしい料理。お腹を抱えて楽しく学べそうです。

» 新潮文庫 » amazon


「おかずとご飯の本」
著:高山なおみ

「大きなハンバーグ」「いつものカレーライス」「牛丼」...。92のレシピどれもが、名前をきいただけで思わずお腹がすいてきそうな料理ばかり。(出版社紹介文)

高山なおみさんのレシピはどれもカンタンでオイシイ。私もナンプラー使いは高山さんに習いました。このシリーズはビニルカバーが付いていて台所でも便利です。

アノニマスタジオ » ふくう食堂 » amazon

山田美津子さんの作品タイトルは「おおおいも」
毎回更新が楽しみな» 「みつこ絵日記」WEBはこちら
» 書籍「みつこ絵日記 SPRING」はこちら


続いて、吉田晃さんが選ぶ「おいしい本」

「ジャイアント・ジャム・サンド」
文・絵:ジョン・ヴァーノン・ロード
訳:安西徹雄

おおきなジャム・サンド?とんでもない、でっかいでっかいジャイアント・ジャム・サンド!400万匹のハチの大群駆除作戦とは?(出版社紹介文)

ジャムサンドができあがる工程がダイナミックで面白い!テンポよく読み進む、奇想天外な笑っちゃうお話。甘いジャムサンド食べたくなります。

アリス館 » amazon

もう一冊選ばれたのは、「カロリーヌキャンプにいく」(作:ピエール・プロブスト 訳:山下明生)この本は絶版みたいですが、プロブストの描く動物たちっていい顔してるな〜このシリーズ全部読んでみたい。
» BL出版「カロリーヌとゆかいな8ひき」

吉田晃さんの作品タイトルは「よるの珈琲」
おいしい珈琲を楽しんでいるのは、さて誰でしょう?


もう一人、ヤス・タグチータさんが選んでくれたのは・・

「ゼラルダと人喰い鬼」
文・絵:トミー・ウンゲラー
訳:たむら りゅういち あそう くみ

森の少女ゼラルダは、お料理が大すき。ある日、町へお使いにいくとちゅう、おそろしい人喰い鬼とばったり出あうが、あんまり腹ぺこだった鬼はたおれてしまう。かわいそうに思ったゼラルダは...。すてきなお料理がいっぱい登場。国際アンデルセン賞受賞作家の傑作絵本。★厚生労働省社会保障審議会特別推薦(出版社紹介文)

評論社 » amazon

「蒼井洋菓子店〜大好きスイーツ・ベスト88」
著:蒼井 優

自他ともに認めるお菓子好きの彼女が、実際に足を運んだり取り寄せたりして蓄積したスイーツ情報を厳選、大好きなパティスリーやとっておきの味を紹介します。(出版社紹介文)

この表紙を見たときのタグチータと言ったらそれはもう、甘〜いお菓子を口にしたようなとろける笑顔でした。蒼井優ちゃんファンはもちろん、スイーツ男子(女子も)必見の一冊です。

» マガジンハウス » amazon

もう一冊選んでくれたのは、「芸能グルメストーカー」著:泉 昌之
こちらは絶版ですが、ミーハーっぷりが垣間見える(もろ見え?)タグチータらしい選書(笑)。古書店で見つけたらぜひ。

ヤス・タグチータさんは「Hoppin' Strawberry(苺ぴょんぴょん)」「Long Coffee Break(2日目コーヒー)」2作品を展示・販売しています。オリジナルポストカードも人気です。(とくにカワイコちゃんに)

「おいしい3月」at URESICA shop&gallery 4/11(月)まで会期延長
今日明日(火・水)休みで、木曜にはまた新しいお菓子が届きます。お楽しみに♪

2011年3月29日 | 展覧会・イベント情報, おすすめ書籍・絵本

「おいしい3月」おいしい本・その4

新倉サチヨさんが選ぶ「おいしい本」はこちら。

「赤毛のアンの手作り絵本」シリーズ3冊
1)少女編 2)青春編 3)夢の家族編
※表紙画像は、1)少女編

名作「赤毛のアン」のエピソードからイメージして作られたカナダの家庭料理やお菓子、手芸などが紹介されています。アップル・コーヒーケーキ、ピクニックのお弁当、ティー・コゼー、ポプリ...うわ、懐かしい〜!とおっしゃる女性も多いかしら。私も手作り少女だった遠い過去にはまりました。

白泉社 » amazon


「魯山人味道」
著:北大路魯山人 編:平野 雅章

書をよくし、画を描き、印を彫り、美味を探り、古美術を愛し、後半生やきものに寧日なかった多芸多才の芸術家―魯山人が、終生変らず追い求めたのは美食であった。折りに触れ、筆を執り、語り遺した唯一の味道の本。(出版社紹介文)

中央公論社 » amazon


もう一冊は、「聡明な女は料理がうまい」桐島洋子:著(文芸春秋)こちらは残念ながら絶版ですが、ドキッとする題名ですね。古書店で見つけたら手にとってみよう。

先月の個展「しんこきゅう」も素晴らしかった新倉サチヨさん
作品タイトルは「デザート探検隊」原画展示とパネル版の販売もあります。


続いて、たんじあきこさんが選ぶ「おいしい本」です。

「ジオジオのパンやさん」
作:岸田衿子 絵:中谷千代子

らいおんのジオジオがパンやさんをひらきました。きりんパンに、しまうまパン、どせいパンに、ほうきぼしパンまであります!(出版社紹介文)

いろんなパンにコドモゴコロをくすぐられそう。読んだらおいしいパン屋さんへ行きたくなる一冊。シリーズに「ジオジオのたんじょうび」「ジオジオのかんむり」があります。

» あかね書房 » amazon


「おばけのてんぷら」
作・絵:せな けいこ

うさこがごきげんでてんぷらをあげていると、においにさそわれた山のおばけが、そーっとしのびこんできました。さあ、たいへん!(出版社紹介文)

せなけいこさんの「めがねうさぎ」シリーズの一冊。あれ?めがねはどうしたんでしょう。答えはお話の中で。てんぷら食べたくなった。。

» ポプラ社 » amazon
» 志茂田景樹さんの絵本読み聞かせ劇場(YouTube)

「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」
著:石井好子

滞在先のパリやいろいろな国で出会った料理、家族やお友達との楽しくあたたかな食卓。すてきなエピソードが、食べることの喜び、心を込めて料理をつくる大切さを教えてくれます。1963年度(第11回)日本エッセイストクラブ賞を受賞、今なお読み継がれているロングセラーです。(出版社紹介文)

» 暮らしの手帖社 » amazon


たんじあきこさんは大好物のたべものを描いてくれました。
作品名はズバリ!「きょうは スモークサーモンを食べにきました」
ケッパーはいるか?いらないか? 私は欲しいな〜♪ あ〜お腹すいてきた。
「もう一個」というタイトルの小作品も展示販売しています。

紹介文が出版社コピペ手抜きですみませぬ。私も読んだことない本がいっぱいです。みなさん本棚の幅が広いなあ。さて、まだまだ続きますよ。

「おいしい3月」at URESICA shop&gallery
〜4/11(月)まで会期延長することになりました。
4月も「おいしい」ウレシカです。春の散歩がてらお越し下さい。※火・水 休み

2011年3月25日 | 展覧会・イベント情報, おすすめ書籍・絵本

「おいしい3月」おいしい本・その3

鈴木高徳さんに選んでいただいた2冊をご紹介します。

「そよそよとかぜがふいている」
作:長新太

ネコがでてきた。ペッタンペッタン。このネコはすごく手が大きいのです。なんでかなあ、なんでかなあ。
ふしぎなふしぎなネコのおはなし。大きい手は何のため?どんなおいしいもの?奇想天外な長さん絵本です。

教育画劇 » amazon


「全日本食えばわかる図鑑」
椎名誠:著

北の演歌か、ウニ、ホヤ丼。あつあつオコゲの母恋し...。正しい高級質素料理とは何か!?選りすぐった50の美味について、シーナ流極私的何でもかんでもうまいものエッセイ。

集英社文庫 » amazon

同じくシーナ流エッセイで似たタイトルのこんな本もありました。「全日本食えば食える図鑑」こちらはゲテモノ食いの図鑑。併せて読むのも面白そう。

鈴木高徳さんは「蜜」というタイトルの"蜜度の高い"作品を展示しています。
オリジナルポストカードも販売中。


続いては、焼き菓子ココリこと、やまぐちめぐみさんが選ぶ「おいしい本」です。

「とさかにごはん」
作:スズキ コージ

ハンジュクさんは旅に出た。ニワトリみるとんくんを背中にかついで。...
しりとりで言葉が続いていく、何ともユニークな絵本です。リズミカルにページを読み進めると、くすりと可笑しくて力が抜けていきそう。

» 理論社 » amazon

やまぐちめぐみさんの作品タイトルは「Sweet Fleur」
砂糖菓子のように甘くとけそうな女の子が描かれています。


丹地陽子さんが選ぶ「おいしい本」はこちら。

「だいふくもち」
作:田島 征三

貧乏なごさくの家に、なんと口をきくだいふくもちが住みついた......。
大きいもちから、こんまいもちがポン。土佐の言葉の語り口と、泥絵具を使った絵が強く印象に残る一冊。「日本むかしばなし」の効果音が聞こえてきそうです。

» 福音館書店 » amazon

丹地陽子さんの作品タイトルは「森の3時」
3時のおやつは誰と何をたべる?小さくほわっと温かい作品です。

「おいしい3月」
URESICA shop&gallery
で開催中です。※火曜水曜休み

2011年3月22日 | 展覧会・イベント情報, おすすめ書籍・絵本

「おいしい3月」おいしい本・その2

本日の1人目、嶽まいこさんが選ぶ「おいしい本」です。
※文末に(だ)は嶽(だけ)さんのコメント

「くだもの」
作:平山和子

「はいどうぞ」というフレーズとともに、くだものが差し出されていく。なんでもない絵本ですが、くだものの瑞々しさやリズム感のよさなど・・・おきにいりの本です。(だ)

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「ちびくろ・さんぼ」
文:ヘレン・バンナーマン 訳:光吉夏弥
絵:フランク・ドビアス

こちらも懐かしい名作。トラがぐるぐるまわってバターになっちゃう!積み重ねたあつあつのホットケーキがたべたくなります。絶版になっていた岩波書店版を部分的に復刊したもの。

» 瑞雲舎 » amazon


「フェーヴ お菓子の中の小さな幸福」
磯谷佳江:著

フランスの伝統菓子「ガレット・デ・ロア」の中に入れられる幸運のアイテム、フェーヴ。さまざまなモチーフで作られたかわいい陶器の人形の写真集です。たべておいしい、手に入れてオイシイお菓子にまつわる本。(だ)

» 二見書房 » amazon


もう1冊、「ひとりひとりの味」著:平松洋子
ひとりひとりの「おいしい味」について考えさせてくれるすてきな本です。(だ)
こちら販売終了になっていますので古書店などで見つけたらぜひ。

嶽さんの作品タイトルは「Mountain Bread」
おおきなパンをよく見てみると...近くでじっくりご覧下さい。


本日2人目、タカスギチアキさんの「おいしい本」はこちらの2冊。

「あんぱんまん」
作・絵:やなせ・たかし

アニメでおなじみ「アンパンマン」の元祖!今よりスリムな初期あんぱんまん。困った人に自分の顔を食べてもらう...やなせたかしさんの戦争体験から生まれたヒーローが、今とっても大事なことを伝えてくれます。

» (アンパンマン絵本/フレーベル館) » amazon
» アニメ「アンパンマンマーチ」(YouTube)


「小さなスプーンおばさん」
作:アルフ・プリョイセン 訳:大塚勇三
絵:ビョールン・ベルイ

ある朝、目がさめたら、いきなり茶さじくらいに縮んでしまうスプーンおばさん。気丈なおばさんは少しもあわてず、てきぱきと困難をきり抜けていく。こちらも懐かしいアニメ「スプーンおばさん」の原作。

» 学習研究社 » amazon
» アニメ「スプーンおばさん」OP(YouTube)

みなさんに「おいしい本」を選んでもらったのは会期前2月末でした。タカスギさんのセレクトは三児の母である彼女らしいなと思っていましたが、今とくにこの2冊はみんなを力づける本にもなりそう。子どもにも、大人にも。そして頑張れお母さんたち!
タカスギチアキさんの作品タイトルは「猫とのディナーは大変だ」ぜひご覧下さい。

「おいしい3月」3週目。「Pray to the ground to love」焼き菓子ココリさんから、大地への祈りをこめたお菓子が届きました。ウレシカ店内、照明をおとし暖房も切っていますが、おいしくあたたかい作品とともにお待ちしております。

2011年3月17日 | 展覧会・イベント情報, おすすめ書籍・絵本

「おいしい3月」おいしい本・その1

「おいしい3月」展に参加いただいた皆さんにオススメの「おいしい本」を教えていただきました。入荷できた本は新刊、古書ともにウレシカの棚で販売しています。人それぞれの「おいしい」が集まり面白い棚になりましたよ。どんな本が選ばれたのか知りたいというリクエストも頂きましたので、このブログで少しずつご紹介していきます。絶版などで入荷できなかった本も掲載しますので古書店などで出会うことがあったらぜひ手にとってみて下さい。

まずは、ウレシカ店主その1、ダイ小林のおいしい本から。

「ぐりとぐら」
文:なかがわりえこ 絵:おおむらゆりこ

森で大きな卵を見つけた野ねずみのぐりとぐら。大きな卵でつくったのは大きなカステラ!大きなフライパンからぷっくらのぞく黄色いカステラからは甘いにおいもしてきそう。大定番のおいしい絵本ですね。
» 福音館書店 » amazon


「地球の食卓 世界24か国の家族のごはん」
著:ピーター・メンツェル+フェイス・ダルージオ 翻訳:みつぢまちこ

あの国の人たちは、どんなものを食べているのだろう?24か国を巡って集めた、30家族の1週間分の食材600食を大公開。地球家族シリーズの第3弾です。
» TOTO出版 » amazon

「おいしい本」次回もどうぞお楽しみに。(週3更新目標...)


さて、2週目の「おいしい3月」にはココリさんの新しい焼き菓子も登場しました。

シカちゃんと「ウレシカー」と万歳しているクマくんはオレンジの蜂蜜ビスケット(ウレシカ限定)

週末で売り切れてしまった黒糖チョコレイトブラウニーの桃ずきんちゃんと空ずきんちゃん。木曜日には追加をお願いするので、また週末にカワイイオイシイお菓子が揃います。

お向かいの花屋honybeeさんに「おいしい花」とリクエストしたら素敵な花をアレンジしてくれました。黄色いミモザ、バラ、ヒヤシンス、そしてエンドウ豆の花。「豆もなりますよ」って、おいしそう!

2011年3月14日 | 展覧会・イベント情報, おすすめ書籍・絵本