「夜の童話」さとうゆうすけ作品展:展示風景

さとうゆうすけ作品展『夜の童話』後半スタートしました。岐阜在住のさとうさん。これまで個性的な本屋さんで展覧会を重ねていらっしゃいますが、東京では初の個展。ウレシカでは昨年2月のグループ展『昼の夢 夜の夢』以来です。

手前から、マザーグースより「ハンプティ・ダンプティ」、アンデルセン童話「おやゆび姫」が並びます。

DMの絵はグリム童話「千匹皮」より。

ステンシルで描いた「ヘンゼルとグレーテル」

「不思議の国のアリス」、アンデルセン童話「人魚姫」「野の白鳥」など、細かい線描をさらに切り絵した作品もあります。ベースは茶封筒だそう。そして「クラバート」をモチーフにした絵が並びます。

細密な描画のイラストに吸い込まれますが、店内を軽やかに舞うモビール作品も彼の作品です。絵とモビールの絶妙なバランスで、物語の世界を幾重にも浮き上がらせています。

夕暮れには光の見え方もまた変わります。

さとうさんが旅先で描いたスケッチブック。すばらしい観察力、描画力。ウレシカにいらした時もいつの間にかスススと鉛筆を動かしてスケッチされていました。

絵本作家を目指す、さとうゆうすけさん。まだ出版物はないのですが、この絵の本を見たいというお客様の声多数。いつか実現してほしい、その実力のある作家だと思います。

今回、作品の題材であるアンデルセン童話やグリム童話、さとうさんが好きな本、影響を受けた絵本、児童書をセレクトし並べています。プロイスラー、ミヒャエル・エンデ、リスヴェート・ツヴェルガー、ビネッテ・シュレーダー、エロール・ル・カイン、ドゥシャン・カーライ、トルンカ、出久根育、大道あや、宮沢賢治、他...、齊藤隆介「花さき山」は切り絵作品に影響を与えたのでしょうか。

メッセージブックもさとうさんの手作りというから驚きです。ぜひご感想など残して下さい。

「夜の童話」さとうゆうすけ作品展
会期:〜2月18日(月)
 open 12:00〜19:00
» URESICA(ウレシカ)shop & gallery(世田谷区経堂)

2013年2月13日 | 展覧会・イベント情報